寒いね


●3月26日(金)
夜、11期生と飲む。自主映画の打ち合わせ……のはずだが、酔っ払っただけだった。『ピアノ・ノート』読了。音楽のことはわからないが、刺激的な読書だった。なんでも勉強になる。モダニズムを巡る章は色々と考えさせられる。

モダニズムへの毛嫌いは理解できるし、これには防御も弁明も要らない。(……)とはいえ、許してはならないのは、「王様は裸だ」と叫ぶ無垢な子供をよそおって、現代の難解な傑作を好む人々がほんとうは存在しないものをただ盲目的に賛美しているだけだと批判する評論家である。わたしたちの社会は、自分に理解できない芸術や科学の妥当性を否定したがる蒙昧主義者に対して、あまりに寛容すぎる。(……)評論家と創造論者、この両者は単純に無知を称えるだけの存在だ。これは、自分にわからないものは理解に値しないという態度である。同情すべき人々かもしれないが、彼らの言い分を聞かねばならない理由は何ひとつない。

ピアノ・ノート
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●3月27日(土)
初等科の修了制作シナリオの選考会議。決定打に欠けるので、延々と会議が続く。疲れた。発表後、生徒たちとお疲れ様の飲み会。朝まで。
●3月28日(日)
TRASH-UP!!」の屑山さんに誘われて、kitiのNさん主催(なのかな?)の花見に行く。善福寺川公園。しかしまるで冬に戻ったような寒さ。ほとんど我慢大会だった。mmmの友だちと哲学の話で盛り上がっていたら、「花見でそんな話するな」とmmmに怒られた。でも大学卒業しちゃうと、なかなか哲学(者)の話することないからいいじゃない。ウィトゲンシュタインって可愛いよね、デカルトって不良っぽいよね、とかそういう話。夜、高円寺ペンギンハウスでカーリーズと大甲子園のライブを観る。体が熱くなった。両方とも、絶対スケジュールをチェックして観るべきバンド。