ぐったりした

午前中、大工原さんにもらった『女課長の生下着 あなたを絞りたい』のDVDを観る。前半で笑い、後半ゾッとして(あれは井川さんの資質なのだろうか。あの陰惨さはなんだろう)、観終わってため息をついた。たぶん数日のうちにもう一度観直すだろうな。学生のときに観ていたら誰だって映画を撮りたくなるような映画。でも全員失敗して絶望、というオチがつくだろうな。特に自転車のカット。自転車は難しい。つまり女優が美しくないとダメってことだ。
昼、有楽町で打ち合わせ。若手プロデューサー、若手監督と。俺も含めてみんな30代。仕事というより映画好きが集まって悪だくみしてるみたい。ちゃんと仕事になればいいんだけど。
夜、都内某所にて、秘密のトークライヴ。ざっくり言えば怪談。しかし実話。いま現在も東京近郊のある町で進行中の出来事。伝聞ではなく、当事者(被害者)からの生の話なので余計に「信じられない」という思いがわきあがるが、それ以上に登場する実在の人物の凶悪さにぐったりとあてられてしまう。主催の宇波はハードディスクで全編録音していたが、帰宅後メールが来て、「あまりに怖すぎたので家の中に入れるのが厭で消去してしまいました」とのこと。まあわからないでもないけど、せっかくなんだからとっておけばいいのに。
俺自身にはオカルト的な感性はないんだけど、人間の中にあるそういう感性を発動させてしまうくらい人間離れしたキャラクターというのは存在するんだな。目の前にまさに人生を狂わせられた人間がいると、心霊的な現象は「ある」「ない」では語れないことに気づく。