土竜の祭

そういえば、『堀川中立売』後の飲み会で、渡辺真起子さんと10数年ぶりにお会いした。前にお会いしたのは美学校の生徒だったとき、飲み会で。グダグダ理屈ばかり言う僕に、渡辺さんは「ごちゃごちゃ言ってないで、撮りなさいよ」と怒ってくれた。当時は生意気なガキだったので内心で「うるせえ」とか思ってたな、ハハハ。というようなことを渡辺さんに言ったら、向こうもおぼえててくれた。嬉しい。
昨日は新作の打ち合わせ。夜、ユーロスペースで『土竜の祭』。あのスーパーのシーン、やっぱりいいよな。あそこには時間の堆積がある。『犀の角』に決定的に欠けているのはそこだと思う。『犀の角』はあらゆる意味で「短か過ぎる」。
7日には、向井康介さん、井土紀州監督、僕の三人でトークをします。映画は『泥の惑星』。傑作!

堀川中立売

送信者 20101201
昨日はポレポレ東中野で柴田剛監督、瀬々敬久監督と三人で『堀川中立売』を巡ってトーク。なんかグダグダになってしまいお客さんに申し訳ないので、終了後も柴田監督と二人で急遽舞台にあがったけど、すでに酔っ払っていたので余計グダグダになった。本当は『ヘブンズストーリー』と絡めて、あそこで流れている時間というのが人間の倫理と関係があるんだ、というようなことを議論したかったんだけど……難しいよね。
終電まで東中野で飲んで、西荻でお茶飲んで帰宅。バッグを東中野の飲み屋に忘れてしまった。

近況

送信者 20101201
making of LOVE』はこれまで作ってきた映画でもっともリアクションが大きい映画だった。最終日には150人ものお客さんが通路にまでびっしり座って鑑賞して下さった。口コミで広げてくれたお客さんたちに感謝。その後、名古屋シネマテークでも公開。せっかくなので遊びに行ってきた。大学時代の友人と久しぶりに会うこともできた。名古屋シネマテークは何度か行っていて、とても居心地のいいスペース。東京とはまた違う距離感でお客さんと向き合うことができた。質疑応答で発言してくれたお客さんに感謝。
お祭りのような日々が終わると、変わらぬ毎日が続く。とは言え、貯金も底をついてきたので以前のように飲み歩くのもはばかれ、近所をうろうろ散歩するか、次の映画の企画開発をするか、ゲームをするか、そんなところ(『レッド・デッド・リデンプション』にどっぷり浸かってた。最近は家人と二人で『モダン・ウォーフェア2』ばかりやっている)。
二年越しで開発していた企画が流れた。落ち込む暇もなく別の企画を脚本家とプロデューサーと力を合わせて練る毎日。それとは別に数年に渡って「一緒に仕事しましょう」と言っていたプロデューサーと映画を作ることになる。年明け早々に撮影だ。

予想のつかない展開


Twitterなどでのみなさんの感想読ませていただいてます。ありがとうございます。厳しい意見を目にするたび、ようやく自分もきちんと観てもらえる映画を撮れたんだな、と嬉しく思います。続けて行こう。
●8月30日(月)
紀尾井町で打ち合わせ。色々あるけど、それが映画だ。プロデューサーたちと飲みに行く。
●8月31日(火)
上映二回目。半分くらい入る。高橋ヨシキさんとトーク。緊張のあまり、俺ばかり喋ってしまった。人でなしの監督が旅をして毎回なにかを発見するシリーズを撮ればいい、とヨシキさん。終映後、観に来て下さった中原翔子さんたちと飲みに行く。
●9月1日(水)
映画の日だけど、ゲームしてた。一昨日打ち合わせしたプロットの直しを書いて送信。夜、ミルチでまかないカレーを食う。んまい!
●9月2日(木)
上映三回目。今日も半分くらい。なかなかいいのでは。今日は鈴木卓爾監督とトーク。風邪気味の鈴木監督、ちょっとつらそうだった。ヨシキさんと反対に、「フルサワ君は、もう出ちゃ駄目だと思うな」と駄目だし。なにが真実なのかわからない。俺は次にどっちの方向に進めばいいのだろう。終映後、伊藤猛さんたちと飲みに行く。
●9月3日(金)
イマジカでテスト映像を見せてもらう。技術的な実験は面白い。映画を観に行こうと思ったがうまく時間が合わず、帰宅。知人から、「朝日新聞夕刊に映画評載ってるよ」とタレこみ。ギョッとしてコンビニに行くが見当たらず、結局駅まで買いに行く。載ってた! 死ぬかと思ったので、二部買った。先週の読売新聞といい、なにが起きているんだ……。撮影で協力してもらった飲み屋のマスターたちに報告に行く。ありがとうございました、と。夜はいまおか監督と井土監督のトークを観に行く。その後、軽く飲む。

初日大入りありがとうございます!!

●8月28日(土)
美学校初等科の修了式。これらの作品を携えてスタッフたちは外へ発信を始めて欲しい。美学校の講師にボロカスに言われても、とても狭い世界の中の出来事なのだからめげずに頑張れ。打ち上げを中抜けして、東中野へ。今日はいまおかしんじ監督の『ゴーストキス』初日。舞台挨拶だけ顔を出す。劇場が暖かい雰囲気。自分のときはどうなんだろうと緊張する。監督にちょっと挨拶して、打ち上げに戻る。東京駅そばの居酒屋で朝まで。
●8月29日(日)
初日。緊張する。こんなに緊張した初日は初めてだ。大勢のお客さんを目にして、脚が震えてしまった。正直宣伝が行き届いてないと思う。この映画の存在すら知らない人のほうが多いと思う。そんな中、あれだけ多くの人が初日に劇場に来てくれた。ありがとうございます!!!! 本当にたくさんの人に援護射撃してもらったおかげだと思う。口コミで広がるだろうか。そこはひとえに作品の力にかかっていると思うんだけど……緊張。
舞台挨拶に来てくれた藤代さやさん、川上洋一郎君、佐伯奈々さん、ありがとう。
受付には「TRASH-UP!!」編集部からお花が届いていた! 嬉しい!!