土竜の祭
そういえば、『堀川中立売』後の飲み会で、渡辺真起子さんと10数年ぶりにお会いした。前にお会いしたのは美学校の生徒だったとき、飲み会で。グダグダ理屈ばかり言う僕に、渡辺さんは「ごちゃごちゃ言ってないで、撮りなさいよ」と怒ってくれた。当時は生意気なガキだったので内心で「うるせえ」とか思ってたな、ハハハ。というようなことを渡辺さんに言ったら、向こうもおぼえててくれた。嬉しい。
昨日は新作の打ち合わせ。夜、ユーロスペースで『土竜の祭』。あのスーパーのシーン、やっぱりいいよな。あそこには時間の堆積がある。『犀の角』に決定的に欠けているのはそこだと思う。『犀の角』はあらゆる意味で「短か過ぎる」。
7日には、向井康介さん、井土紀州監督、僕の三人でトークをします。映画は『泥の惑星』。傑作!
近況
送信者 20101201 |
お祭りのような日々が終わると、変わらぬ毎日が続く。とは言え、貯金も底をついてきたので以前のように飲み歩くのもはばかれ、近所をうろうろ散歩するか、次の映画の企画開発をするか、ゲームをするか、そんなところ(『レッド・デッド・リデンプション』にどっぷり浸かってた。最近は家人と二人で『モダン・ウォーフェア2』ばかりやっている)。
二年越しで開発していた企画が流れた。落ち込む暇もなく別の企画を脚本家とプロデューサーと力を合わせて練る毎日。それとは別に数年に渡って「一緒に仕事しましょう」と言っていたプロデューサーと映画を作ることになる。年明け早々に撮影だ。
予想のつかない展開
Twitterなどでのみなさんの感想読ませていただいてます。ありがとうございます。厳しい意見を目にするたび、ようやく自分もきちんと観てもらえる映画を撮れたんだな、と嬉しく思います。続けて行こう。
●8月30日(月)
紀尾井町で打ち合わせ。色々あるけど、それが映画だ。プロデューサーたちと飲みに行く。
●8月31日(火)
上映二回目。半分くらい入る。高橋ヨシキさんとトーク。緊張のあまり、俺ばかり喋ってしまった。人でなしの監督が旅をして毎回なにかを発見するシリーズを撮ればいい、とヨシキさん。終映後、観に来て下さった中原翔子さんたちと飲みに行く。
●9月1日(水)
映画の日だけど、ゲームしてた。一昨日打ち合わせしたプロットの直しを書いて送信。夜、ミルチでまかないカレーを食う。んまい!
●9月2日(木)
上映三回目。今日も半分くらい。なかなかいいのでは。今日は鈴木卓爾監督とトーク。風邪気味の鈴木監督、ちょっとつらそうだった。ヨシキさんと反対に、「フルサワ君は、もう出ちゃ駄目だと思うな」と駄目だし。なにが真実なのかわからない。俺は次にどっちの方向に進めばいいのだろう。終映後、伊藤猛さんたちと飲みに行く。
●9月3日(金)
イマジカでテスト映像を見せてもらう。技術的な実験は面白い。映画を観に行こうと思ったがうまく時間が合わず、帰宅。知人から、「朝日新聞夕刊に映画評載ってるよ」とタレこみ。ギョッとしてコンビニに行くが見当たらず、結局駅まで買いに行く。載ってた! 死ぬかと思ったので、二部買った。先週の読売新聞といい、なにが起きているんだ……。撮影で協力してもらった飲み屋のマスターたちに報告に行く。ありがとうございました、と。夜はいまおか監督と井土監督のトークを観に行く。その後、軽く飲む。
初日大入りありがとうございます!!
●8月28日(土)
美学校初等科の修了式。これらの作品を携えてスタッフたちは外へ発信を始めて欲しい。美学校の講師にボロカスに言われても、とても狭い世界の中の出来事なのだからめげずに頑張れ。打ち上げを中抜けして、東中野へ。今日はいまおかしんじ監督の『ゴーストキス』初日。舞台挨拶だけ顔を出す。劇場が暖かい雰囲気。自分のときはどうなんだろうと緊張する。監督にちょっと挨拶して、打ち上げに戻る。東京駅そばの居酒屋で朝まで。
●8月29日(日)
初日。緊張する。こんなに緊張した初日は初めてだ。大勢のお客さんを目にして、脚が震えてしまった。正直宣伝が行き届いてないと思う。この映画の存在すら知らない人のほうが多いと思う。そんな中、あれだけ多くの人が初日に劇場に来てくれた。ありがとうございます!!!! 本当にたくさんの人に援護射撃してもらったおかげだと思う。口コミで広がるだろうか。そこはひとえに作品の力にかかっていると思うんだけど……緊張。
舞台挨拶に来てくれた藤代さやさん、川上洋一郎君、佐伯奈々さん、ありがとう。
受付には「TRASH-UP!!」編集部からお花が届いていた! 嬉しい!!
『making of LOVE』公開情報
●サンプルDVDや試写会ですでに観た方々からコメントをいただきました(順不同)。
こんなの初めてだ
●8月27日(金)
読売新聞の夕刊に、『making of LOVE』の紹介記事が載っていた! 初めて新聞で自分の映画紹介された。思わず「親戚に知らせなきゃ」と呟いている自分がいたよ。