『making of LOVE』公開情報


●サンプルDVDや試写会ですでに観た方々からコメントをいただきました(順不同)。

 ドMやドSという言葉は、人間やフィクションの登場人物をかえって見えにくくする方便でしかないと思う。肝心なのは、人はなぜそのような方便を振る舞いとして採用してしまうかだろう。古澤監督の新作はそこを探求した映画なんじゃなかろうか。ひょっとして無意識で。無意識であるが故に、これは今生きている人たちの映画であり、フィクションの形だから描けた記録なんだろうと思う。
――高橋洋さん(映画監督・脚本家)

たとえばジョン・ヒューズの映画は切ない恋に胸がキュンキュンしても、同じ作品の中で地底人に遭遇して戦慄することはないし、トビー・フーパーのホラー映画で異星人に慄きながら、同時に好きな子の笑顔にときめくことはない。でも古澤健は『making of LOVE』において、その共存を実現してしまったのだ。それも、すばらしいユーモアで一貫させながら。甘酸っぱくてゾッとして笑っちゃう映画。そんなトライアングルが絶妙のバランスを成す映画、観なきゃ損に決まってる!
――真魚八重子さん(映画ライター)

主演女優の藤代さやはスっとした清涼感のあるクールな顔立ちで、デレデレとじゃれついて腕をからめてきたり、かと思えば冷徹な視線を送りつけたり、目を放したスキにフッと消えてしまったり。ともすれば荒唐無稽になる話をパワフルに押し進める推進力たりえている。現在日本で活躍する女優の中で唯一マチルダ・メイに匹敵する藤代さやの景気の良さを前に、私はただただひれ伏すのみだ。古澤さん!やったね!
――侍功夫さん(「Bootleg」編集長)

不思議だ。こんなヒロインを設定しながら出会い(再会?)の決定的な瞬間を描かないことや、若い二人の恋路を邪魔するフルサワ監督が主役より断然目立ってしまうイビツさが、少しもこの映画の瑕疵になっていない。構造的には恋愛ファンタジーの王道を行きながらちっともそう見えないのは、つまりこの映画の監督・古澤がフルサワ監督を他のどの登場人物よりも愛してしまったからだ。自分の分身を愛しながら、突き放してみせることにプロの技術を注いでいる――、注いではいるのだけれどどうしても自分が好きでたまらない気持ちの方が前面に出てしまう。そこが古澤本人そのままで、愛らしい。
――大工原正樹さん(映画監督)

おもしろかった。笑った、驚いた、胸キュンした。好きなピンク映画はいろいろあるけど、ここまで素直に「好きな人とセックスするのって素敵だなー」と思えた映画は初めてかも。古澤監督が、「映画」と「女の子」を本当に大好きなんだなと呆れつつ感動できる、愛すべき中二男子映画。もし身近にフルサワ監督のような野郎がいたら秒殺するやろうけど。主演女優さんの笑顔と裸がほんとに可愛らしく、彼女を見てるだけで男じゃなくても楽しめるはず。たくさんの女の子に見てほしい!!
――渥美喜子さん(gojo)

これは、中高生の若い人たちに見てもらいたい。これから体験するであろうSEXが楽しくて素晴らしいものであると思わせれる、SEXシーンが描かれれているから。これみたら、俺もSEXしたいなーって思うよ、若い人は!
――屑山屑男さん(「TRASH-UP!!」編集長)

宇宙の彼方の空遠く、
スケベの棲むと人のいふ。全ての十代セックスを夢見る若者へ!若き女性陰毛、その魅惑天井の下、風がそよと吹き抜けるような朝の爽快!そして、監督自ら変態を曝け出す、おもしろカミングアウトスケベ心の発泡性ポップソング!この二つが、観客の胸中でマーブリングする感覚は、これは映画でしかなしえぬ時間体験!そして、恋をいつも切なく遠ざける、一粒の不思議な世界節度が、西荻窪トライアングルを夢の向こうへ昇華させる。大満足って言ったらこういうことだろう?と、なにやってもリリカルな古澤健監督の意気込みが、溌剌と健やかに空に吸われし一本です!カラッと劇場で笑おう!
――鈴木卓爾さん(映画『ゲゲゲの女房』監督)

タイトルの「Making」は「Love」だけでなく「Cinema」にもかかっていて、映画を作りながら主演女優への愛も育むというのはある意味まっとうな映画監督の道で、しかしその道は多くの場合イバラの道で、その道を心身ともに文字通り素っ裸になりながら往くひとりの映画監督の滑稽かつ切ない青春の姿には、何度も笑わせられるし、感動もさせられる。しかしアラフォーとなった監督にとってなお、映画作りとmake loveが素っ裸の青春であることは、果たして精神と肉体の若さの証明なのか、単なる阿呆の証明なのか。なるほどLoveとCinemaの虜となるのは阿呆だけかもしれない。
――万田邦敏さん(映画監督)

映画を愛していて、映画の力を信じている監督の作品は、見ているこちらも幸福な気持ちになる。ビバ、可愛いおっさん‼
――とみさわ昭仁さん(ゲームクリエイター

古澤さんがズルむけにむき出しになり一皮むけたような爽快作で楽しめました。
――花くまゆうさくさん(漫画家)

「プロの映画監督の古澤です」と言って女の子の手を握りしめ、絶対に離そうとしないのを見て、ぷッと吹いてしまった。みんなに愛されたいと願っているのに、間違った努力ばかりしている残念な男。間違いに気づかず、ひとに嫉妬し、とんでもない暴走をする悲しい男。スクリーンに映る古澤健は演技しているのか、それとも地か。愛を求めて悪あがきする男を自作自演して、古澤健は自虐コメディの第一人者となった。実に素晴らしい!(だが、女性ファンはつくだろうか……)
――井川耕一郎さん(映画監督・脚本家)

●8月29日(日)より、ポレポレ東中野にてレイトショー公開決定!! 嬉しい!!
●この欄でも随時情報を更新していきますが、twitterのほうでも関連情報ツイートしています。http://twitter.com/Full2yn ハッシュタグは「#makingoflove」。
●今回の映画、「青春H」という企画の一本として公開されます。8月28日(土)から2週間、いまおかしんじ監督の作品と日替わりで上映です。詳しいタイムテーブルが出ましたら、お知らせします。(2010/7/6)
●主演は、藤代さや・川上洋一郎。二人のおかげで初心に戻ることができました。映画(の作り方)を把握することなんてできない、と。(2010/7/14)
●公式HPができました! http://www.artport.co.jp/movie/seishun-h/top/top.html(2010/7/30)
●8月18日(水)に西荻窪CLOPCLOPにて公開記念のイベントをします。トーク&ライブ。出演予定は、藤代さや・川上洋一郎・宇波拓+mmm、いまおかしんじ監督、僕。他も交渉中。19時開場、19時半開演。あまり広くないお店なのでご予約いただいたほうがいいかな、と思います。ご予約は、furusawatakeshiアットマークgmail.comまで。(2010/8/1)イベントは盛況のうちに終了いたしました。みなさん、ありがとうございました!(2010/8/19)
●チラシを置かせていただけるお店など、募集中です。コメント欄かメールまで(furusawatakeshiアットマークgmail.com)ご連絡ください。(2010/8/6)
●試写会かわりにこんなのはいかがでしょう? レビュー書くのが条件でサンプルDVDを観れるみたいですよ。→[MOVIE]偉才、異才、鬼才、奇才と言われる映画作家たちが自分たちの個性を存分に爆発させた映像を繰り出す。『ゴーストキス』『making of LOVE』DVDレビュアー募集|名だたる映画作家たちが 「青春」と「H」をテーマに新たなる旗を立てる! - 骰子の眼 - webDICE(2010/8/15)