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昨日、ポレポレに『ピラニア』を観に行く。試写で観ていたんだけど、試写と言っても会議室のテレビでの試写だったのでよくわからず、昨日ようやく全貌をつかめた。魚にとって水は必須の「環境」であるけれど、あの池の水はピラニアたちにとって死をもたらす。そこになにか越えがたい哀しさを感じる。自分の意志と無関係に「そこで生きろ」と命じられた存在、というか。吉岡睦雄と白井みなみは、そういう意味でのピラニアだったのではないか? 一度目に中途半端な形で観た『ピラニア』で不満に感じていたのは、主人公たちの凶暴さが物足りないという点だったけれど、ようやく昨夜タイトルの目指すところが見えたような気がした。
終映後、打ち上げに参加。その帰り。柴田剛監督と女優のほたるさんと、東中野のホームで電車を待っていたら、ほたるさんに声をかける二人組の男女。渋さ知らずのダンサー。ほたるさんの知り合いだった。で一緒に帰ることになったんだけど、柴田君が俺のことを「古澤良治郎さんの息子」と、その二人に紹介したら、「え、良治郎さん、僕らのアパートの下に住んでます」という思いがけない答え。笑ってしまった。せっかくなので、西荻でその二人と柴田君と飲み直した。