唖然とした

数日前から『アバター』を観たいと思いつつ、チケットがとれない状況が続いた。で、今日は友人が仲間と久喜の109シネマズ菖蒲で『アバター』鑑賞会をすることになっていたことを思い出し行くことにする。久喜ってどこだっけ……と思いつつ。西荻→新宿→赤羽→大宮→久喜……大体1時間半くらいだった。改札を出たらちょうど友人がいた。行くと言っていなかったので、素で驚いていた。「久喜で撮影かなにかあるの?」と。で、合計7名で劇場へ向かう。久喜駅から無料シャトルバスが出ていた。
しかしふと不安になる。みんなはネットで席を予約している。俺は飛び込み。これで観れなかったら笑えるよな。新宿や川崎は、ネットで確認してもけっこう早い段階で完売してるしな。しかし杞憂だった。かなり空いていた。やっぱり駅近の劇場は混むのかな。
さて、なぜみんなはわざわざこの劇場に集まったのか。地元の人間は一人もいない。東京近郊でIMAX3D上映は、ここと川崎だけだったから。実は上映方式について、俺はよくわかっていない。友人の情報を鵜呑みにしてやってきたのだった。3D映画自体、『ベオウルフ』しか観たことがない(そして初体験だったのでびっくりした)。
そんな俺だが、『アバター』には圧倒されてしまった。なんだろう、あれ。『ベオウルフ』はわかりやすく飛び出してくる映画だった。『アバター』では、露骨に手前に比較対照物を置くような演出が目立つことがなく、どちらかというと驚いたのは、空間が広がるような場面だ。遠景に森かなにかが映っていて、間になにもないのに、奥行きを感じる。なんというか、「空気」が映っているような印象がある。で、この「空気」のおかげで、「高さ」を感じることができる。何度も主人公が宙に放り出される場面があったが、そのたびに腰のあたりがふわりと浮くような感触を味わってしまった。
これみよがしな立体演出で作られているわけではないのに、3D映画である必然を感じてしまう映画なのだった。帰り道、ふと思ったのは、この技術でこれまでの映画をリメイクしたらいいんじゃないかな、ということ。3Dの『東京物語』とか、どうだろう。
あと、やっぱりこれでコンサートとかスポーツを観てみたいな。スポーツに関しては、フィクションでいいから試合中のグラウンドに立つ視点でやって欲しい。
同行した人の情報によると、上映設備によって3Dメガネの方式が違うらしい。俺はよくわかってないんだけど。でも、IMAXが一番いいらしい。メガネ自体軽いし、3D酔いもしない。そのへんの情報は、その人がこちらで書いてます。参考にしてください。
その後、北千住で飲み会。あらためて自己紹介などしつつ、意外な人のつながりに軽く驚く。