快楽の園

仕事。なかなか最初に思ったようには行かないけど、別の発見があったりする。
夜、アップリンクXへ。『傑力珍怪映画祭』。本日の上映作品は『大拳銃』『魔眼』『納涼アニメ電球烏賊祭』『人喰山』そして『二度と目覚めぬ子守唄』。いやあ、『人喰山』にはショックを受けた。世界には善も悪もない。ただ快楽があるのみ。そうか映画は(『人喰山』は口上で述べる通り「紙芝居」なんだけど)世界をまるごと描けるのだ、と改めて感嘆。個人的にはヒエロニムス・ボッシュがアニメを撮ったらこうなる、と思った。『二度と目覚めぬ子守唄』も世界をまるごと描く。極端な出っ歯な少年が主人公なんだけど、あの子が観た世界、ではない。あの子が世界だ。世界が合理的精神により蹂躙される呻き。人間の認識を超えて世界は異形なのだ、と二本のアニメに教えられた。
会場では限定枚数で『二度と目覚めぬ子守唄』のDVDが売っていた。迷わず購入。
ところで、原田浩監督の予告編も上映したのだけれど、「2018年公開予定」とのテロップにのけぞった。そして色々考えてしまった。最近の自主映画まわりにまとわりつく楽天的な雰囲気に、違和感を抱いているので。まだきちんと言語化はできないが。
帰宅して、『トビー・フーパーの世にも不思議な怪奇アパートメント』を観る。最初に観たときにはぼんやりスルーしてしまったけれど、まぎれもないフーパー映画だった。隣人恐怖症。フーパーには人間はみんなこういう隣人に見えているのか。
あと、今日買った本。