進まず

キャラクターが動いてくれない。ノートの上を鉛筆が無意味に動いている。
DVDで『その男は、静かな隣人』と『冷血』を観る。『その男〜』はいかにもアメリカの(最近の)インディーズ映画。『JUNO』もそうだったけど、単なる「思いつき」を才気と勘違いしたこれみよがしな画作りや非現実的なコネタは映画には無用なんじゃないだろうかと思う。
『冷血』はただひたすらロバート・ブレイクの終始潤んだ瞳を見つめてしまう映画。コーラの空き瓶をひたすら荒野で拾うシーン、いいよな。そして強盗の場面。無理矢理に舞台に立たされてしまった役者のように、ペリーは人生を生きてしまった。そんなふうに見えて、ひたすら悲痛。
打ち合わせの相手が電話を止められていた。いろんなことがうまくいかない。
30代も半ばを過ぎて、こんな気持ち。