スポーツ好きのおじいちゃん

午前中、山中病院へ。先週の検診の結果を聞きに行く。尿酸値が少し高いが、特に悪いところはなし。金曜日は山中院長。初めて接したんだけど、面白い人だった。「仕事なにしてるの?」と聞かれたので、映画の仕事だと答えると、色々映画の話で盛り上がってしまった。健康体だからそっちの話はいいってことだったのかな。「マンデラの話、今度やるでしょ。あれ観たいんだよね」と言われ、「あ、今日からだ」と気づく。
で、その足で新宿へ。ピカデリーで『インビクタス 負けざるものたち』を観る。事実をベースにしてるとはいえ、あまりにあっけない話なのでポカンとしてしまった。白人と黒人とのあいだの対立も、どうしようもない憎悪を感じさせるような場面があるわけでもない。ラグビーチームの名称を巡る騒動も、マンデラの言葉であっさりと片づいてしまう。そう、マンデラは具体的な活躍をするわけでもなく、あれこれと指図するだけ(まあ役柄上しようがないんだけど)。ラグビーのワールドカップ優勝が、新たな国の団結・出発の象徴になる、という物語なんだけど、マンデラ自身がすでに象徴として機能している。マット・デイモンはまるで魔法にかけられたかのように迷いなく優勝への道を歩んでいく。その魔法は、マンデラから渡される詩なんだけど、映画自体もたくさんの歌で彩られている。
帰って豚汁を作った。