『ターミネーター3』は悪くないと思ったんだけど

新宿ピカデリージョナサン・モストウの新作『サロゲート』を観る。「サロゲート」と呼ばれるロボットが人間の身代わりとして社会生活を代行してくれる未来社会を舞台にしたSF映画。主人公のブルース・ウィリスはかつて交通事故で息子を失ってしまい、その傷にいまも夫婦は苦しんでいる。という設定があるのだから、映画は当然「痛み」を扱うことは予想できたんだけど、それが伝わってこない。映画の中でブルース・ウィリスのサロゲートが(ターミネーターのように)損壊される場面があるんだけど、その後生身の彼が痛めつけられる場面がないのが残念。死ぬ間際まで痛めつけられて、そこから回復する場面があれば、もっと興味深い映画になったんじゃないだろうか。
夜、ヨシキさんと飲む。結局終電を逃してしまい(というか、オーストラリア大陸に比べたら、新宿と西荻なんて同じ部屋の中みたいなもんでしょ、と言いくるめられて)、始発まで飲む。